2019総会決議 野党共闘を深化させよう

市民と野党の共闘をさらに深化させ、安倍政権に代わりうる選択肢の実現を目指すことを決意し、呼びかけます

 第2次安倍政権の誕生から約7年が経過しました。この間、特定秘密保護法、共謀罪など国民の自由を狭める法律が強行採決され、消費税は2回にわたり増税され5%から10%となりました。年金も生活保護費も切り下げられ、医療・介護をはじめとする社会保障制度も改悪されてきました。南スーダンの自衛隊日報問題や「モリ・カケ」疑惑にみられる、都合の悪い公文書は隠蔽・改ざんし、政治を私物化する姿勢は、独裁国家のやりかたとも重なります。

 

安倍政権は、これまでの自民党政権ですら憲法違反であるとしていた集団的自衛権を容認しました。それも、憲法改正手続きで国民に正面から信を問うのではなく、内閣の閣議決定という非民主的かつ立憲主義に反するやり方でこれを強行し、いわゆる戦争法も強行採決により国会を通過させました。安倍首相は自ら憲法をないがしろにしながら、憲法改正論議を行うよう国会に呼び掛けるなど逆立ちした議論で、憲法改正を推し進めようとしています。

 

 国民の基本的人権、国民生活、平和、これらを守るために時の政権を縛る憲法、このすべてを踏みにじってきた安倍政権は、この国で暮らす全ての人にとり史上最悪の政権といって過言ではありません。

 

 

 

この安倍政権が7年も続いてしまった大きな理由は、有権者に対して安倍政権に代わりうる他の選択肢を提示できてこなかったためです。安倍政権を支持する理由として「他に選択肢がないから」という趣旨の回答が最も多いことは、各種の世論調査によっても明らかです。

 

 私たちは、来るべき総選挙において安倍政権に代わりうる選択肢を有権者に提示するため、市民と野党の共闘をさらに深化させることを決意し、呼びかけます。

 

 この間、反憲法的、反国民的な安倍政権の政治に対し、市民が立ち上がり、各地で野党統一候補を生み出す画期的な成果を生んでいます。

 

 この衆議院埼玉8区においても、市民が中心となり、野党統一候補を目指す努力が続けられています。様々な立場の市民が、お互いの違いを尊重しかつ手を取り合うことを実現するためにはまだたくさんの困難が予想されます。

 

私たちはこの困難を一つひとつ乗り越え、同じ立場や考えの人だけの一致ではなく、過半数の有権者の一致を目指します。私たちは、来るべき総選挙において、安倍政権に代わりうる選択肢を提示できないという事態を何よりも恐れます。それは今を生きる者として、未来に対する責任を果たせなかったことを意味するからです。そして、様々な立場や考え方の人が、違いを尊重しながら一緒に活動しようとすること自体が、憲法が目指す社会の在り方そのものであることに確信を持ち、多くの市民と共にこの取り組みに全力を尽くします。

 

 

 

2019年11月9日

 

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