『原発の町を追われて』上映会と監督トーク

 6月7日、所沢市新所沢東公民館で、所沢・教育と福祉を問い直す会主催の『原発の町を追われて』上映会がありました。埼玉県加須市の旧県立騎西高校に町役場ごと避難した双葉町民の記録映画です。映画の後、監督の堀切さとみさんのお話もありました。
 加須市のとなりのさいたま市に住む堀切さんは、「ありのままを伝えたい」思いで旧騎西高校を訪ね映像を記録し続けました。映画は、「原発のおかげで出稼ぎに行かなくてもよくなったのは確かだ」「何十年住んでいるが体はなんともない、子どもも孫も生まれている。訳も分かんないで反対するのが一番始末に悪い」「食事をもらうとき上から見下ろされてる気がした」等の“声“も。町長リコール、埼玉に移った避難者と福島県内に残った人たちとの溝を淡々と追います。堀切さんは(NHKの問題にもふれて)「今は自分から発信できる時代だ。私たち自身がどんどん発信していけばマスコミも作為や虚偽の報道はしにくくなる」と言っていたのが印象的でした。